【上海/中国 9日 AFP】中国を訪問しているヘンリー・ポールソン(Henry Paulson)米財務長官は8日、上海先物取引所で講演し、中国当局に金融市場の改革促進を求めた。講演には周小川(Zhou Xiaochuan)中国人民銀行(中央銀行)総裁も出席した。
上海では前月27日、歴史的高値の状態にあった上海市場の総合株価指数が、1日の下げ幅としてはこの10年で最大となる9%近くまで下落し、世界的な株安を引き起こしたばかり。
ポールソン長官は、金融改革には経済成長の継続が不可欠だとして、中国経済が好況の今こそ改革に最適の時だと述べた。
「急がねばならない」「透明で安定した資本市場への改革は、遅すぎるよりむしろ急ぎすぎるくらいのほうが、中国にとってのリスクも少ない」などと、ポールソン長官は早急な改革を要請。
中国の市場は「開発途上にあり、中央の統制と市場経済との板挟みになっている」と指摘するとともに、投資の抑制が個人貯蓄の収益低下につながり、市場の発展が阻害されていると語った。
「待てば待つほど、活気のある資本市場を形成し、均衡の取れた、調和した、革新的な成長を実現するのは難しくなるだろう」。
また、現在の中国市場は「本来なら市場の自由に任されるべき投資決定に、政府が必要以上に関与している」として、財産権の強化、健全な監視体制、会計基準とガバナンスの導入、金融機関と民間信用格付会社へのてこ入れなどを含む「処方箋」を提示した。
上海市場は前週の大幅下落以降、現在は安定を取り戻し、8日は3日続伸の1.08%高で引けた。
写真は8日、講演するポールソン長官。(c)AFP
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