写真は5日、米シカゴのシカゴ・オプション取引所(Chicago Board Options Exchange)で買い注文を出すトレーダーら。(c)AFP/Getty Images Tasos Katopodis
【東京 7日 AFP】7日のアジア市場で、円相場は堅調な展開を見せた。世界金融市場での混乱が一段落したことで、低金利で借り入れた資金について投資家らの返済気運が低下したためだ。市場関係者が語った。
同日午後の東京外国為替市場で円相場は、6日夕方のニューヨーク外国為替市場における取引価格、1ドル=116円59銭から小幅下落の、1ドル=116円41銭に落ち着いた。
ユーロは、対ドルで1ユーロ=1.3123ドルから1.3126ドルに上げたが、対円では1ユーロ=152円93銭から152円79銭に下げた。
状況が落ち着きを見せたことで、日本ではヘッジファンドや他の投機家に対する「キャリー取引」ローンの返済プレッシャーが低下し、超低金利を利用した高利回りの投資が行われている。
八十二銀行、外国為替ディーラーの鈴木氏は、「株式市場は立ち直りを見せており、円の値上がりは休止している。円キャリー取引の巻き戻しには一服感が生じている」と述べた。
だが、市場の混乱が完全に終息し、投資家らが高リスクの投資に回帰するかどうかについては、ディーラー間には依然として警戒感が残る。
鈴木氏は、「株式市場の健全性については、まだ警戒する必要がある。円キャリー取引の巻き戻しが終わったと判断するのは時期尚早」と語りつつ、「円が115円を超える値上がりを見せないため、心理的プレッシャーは低下している」と付け加えた。
市場関係者らは、9日に発表される米国の雇用報告書を心待ちにしている。世界最大の経済大国の展望を得る手がかりとなるためだ。
鈴木氏はまた、「金利引き下げの可能性が高まるため、数字が予測を上回った場合よりも、下回った場合の方が市場への影響が大きい」と語った。
写真は5日、米シカゴのシカゴ・オプション取引所(Chicago Board Options Exchange)で買い注文を出すトレーダーら。(c)AFP/Getty Images Tasos Katopodis