【東京 1日 AFP】日本と欧州連合(EU)は1月31日、乱獲によるマグロの絶滅を防ぐため、2010年までに大西洋と地中海におけるクロマグロの漁獲枠を20%以上削減することで合意した。3日間にわたり東京で行われた交渉で、急速に利益の上がっているクロマグロの漁獲枠について43の国と地域間で合意に達した。
世界でもっとも漁獲枠のあるEUは20.7%の削減に合意し、2006年の1万8301トンから2010年までに1万4504トンまで削減する。水産庁が発表した。
水産庁の宮原正典資源管理部沿岸沖合課長は記者会見で、「限られた漁獲枠からどの国がどこまで獲得できるかが課題だったため、交渉は難航した」と感想を述べた。
地中海と大西洋における漁獲量全体に占めるEUの割合はわずかに変更されただけで、全体の57%以下にとどまるもようだ。世界第2位の漁獲枠があるモロッコは、2010年までに23.2%削減し、漁獲枠を2441トンに減らす。日本は世界の4分の1のマグロを消費し、世界中でマグロ漁を展開している。2010年には2006年の2830トンから、2175トンまで漁獲枠を減らすことに同意した。漁獲枠削減に反対していたトルコは、2007年から2010年までに13.6%削減する。
大西洋まぐろ類保存国際委員会の43の国と地域のメンバーは昨年11月クロアチアでの会合で、地中海および大西洋におけるクロマグロの漁獲量を段階的に削減し、昨年の3万2000トンから2010年までに2万5500トンまで削減することを決定したが、国別の漁獲枠を決めるまでには至らなかった。
「合意できてよかった」、社団法人責任あるまぐろ漁業推進機構(OPRT)の原田雄一郎専務は今回の会合について述べた。
「全体の漁獲枠の削減量が決まっても、目標を達成するためには国別の漁獲枠がなければ各国が実行できない」
「次は、各国が割り当て以上のクロマグロを輸出しないように監視する。日本は、輸出国から漁獲枠以上のマグロが輸入されないようにする必要がある」と原田専務は指摘する。
写真は、陸揚げあされたマグロをチェックする水産業者ら。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO