【東京 18日 AFP】日本銀行は18日、金融政策決定会合で、追加利上げ見送りの意向を政府に伝えた。正式決定に先だって日銀が政府に意向を伝えるのは、異例の措置。
政府による圧力から日銀の利上げが見送られるという憶測が飛び交う中、金融市場は日銀の判断を待っていた。これまで各国メディアは日銀の金利引き上げ観測を報じ、市場も0.5%まで引き上げるとの見方を示していた。一方、日本では日銀筋の話として、個人消費や物価動向をさらに見極めるため金融引き締めが先送りされるとの観測が伝えられていた。CMC Marketsの主席アナリストDavid Jones氏は「今週前半にも利上げされると見られたが、いまは各メディアとも0.25%で据え置きになると予測している」と語る。
利上げが先送りとなれば、さらなる景気回復を求める政府からの圧力に屈していると判断され、日銀の独立性への疑問を招く可能性もある。大田弘子経済財政担当相や自民党の中川秀直幹事長は、日銀の利上げをけん制している。日本銀行法では、政府に日銀の金融政策議決の延期要請を認めており、委員会が延期の採否を決定するまで議決は延期される。金融政策における独立性が与えられている日銀は、2006年7月、5年に及んだゼロ金利政策を解除し、0.25%に利上げした。福井俊彦総裁はかねてより、ゼロ金利政策は例外的な措置で、長期化は危険であると警告しており、通常の金利政策に戻す必要性を訴えている。写真は17日、日銀本店前を行き交う人々。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO