【フェアフィールド/米国 15日 AFP】米ゼネラル・エレクトリック(General Electric、GE)は15日、航空部品大手の英スミス・グループ(Smiths Group PLC)から航空宇宙部門Smiths Aerospaceを買収することで合意したと発表した。買収金額は49億ドル(約5800億円)。ウォールストリート・ジャーナル紙(Wall Street Journal)が14日、自身のウェブサイトで報じた。

 この買収でGEは欧州でのシェア拡大を、スミスは戦略転換を見込んでいる。スミスは今回の合意まで、着陸装置からプロペラなど各種航空部品の供給で業界第2位となっていたSmiths Aerospaceが切り離されることを避けてきた。

 スミスは飛行場における積荷のための検知機器(世界最大手)、医療機器など主に4業種を手がけており、株主から業容を絞り込むよう長年にわたり要求を受けていた。一方のGEは、航空宇宙部門の強化を以前から図っていたとされる。

 写真は、コネティカット(Connecticut)州フェアフィールド(Fairfield)にあるGE本社前の様子。(2003年9月18日撮影)(c)AFP/Stan HONDA