写真は原油の供給が再開されたドルジュバ(Druzhba)パイプライン(2007年1月10日撮影)。(c)AFP/MAXIM MALINOVSKY
【ブリュッセル/ベルギー 14日 AFP】石油輸出関税を巡る問題がロシアとベラルーシの和解で決着し、欧州連合(EU)のハビエル・ソラナ(Javier Solana)共通外交・安全保障上級代表は13日、歓迎の意を表明した。
ソラナ上級代表は「ロシアとベラルーシの合意を歓迎する。両国だけでなくEUにとってもよい知らせだ。EUの石油供給への悪影響を回避するため、双方に早期解決を促していた」と語った。
■関税を大幅に引き下げ
数項目にわたる合意では、ベラルーシ側にロシア産石油1トンあたり53ドル(約6350円)を課税、ベラルーシの精製所が原料にロシア産石油を使用した石油製品を輸出した場合でも、ロシア側に関税を支払うことなどが盛り込まれた。当初ロシア側は、ベラルーシに1トン180ドル(約2万1700円)の石油輸出関税を課していたが、これにベラルーシ側が反発。同国を通過するEU向け石油に1トン45ドル(約5400円)の関税をロシアに課したことで、一時はEU向け石油供給が3日間停止する事態にまで発展した。しかし今回の合意により、関税が大幅に引き下げられる格好となった。
ただしソラナ上級代表は、ロシアの石油供給を巡る問題は依然残されているとし、決して楽観的ではない。
「今回の石油供給停止問題により、数か国が実際に被害を受けた。将来のエネルギー戦略の基本原理について、ロシアとより一層理解を深める必要性が浮き彫りとなった」
■双方が譲歩、ともに合意を歓迎
ロシア、ベラルーシ両国の合意内容は互いに譲歩した形となった。
ベラルーシのアンドレイ・V・コビャコフ(Andrei V. Kobykov)副首相は合意について、「洗練された方法だ」とコメント。ロシアのミハイル・E・フラトコフ(Mikhail E. Fradkov)首相も「双方の国益にかなう合意だ」と歓迎した。
写真は原油の供給が再開されたドルジュバ(Druzhba)パイプライン(2007年1月10日撮影)。(c)AFP/MAXIM MALINOVSKY