写真は、韓国の首都ソウルから410キロ南東にあるUlsanの港で、肥料の入った袋を積み込む北朝鮮の貨物船(2005年5月23日)(c)AFP/JUNG YEON-JE
【ソウル/韓国 10日 AFP】韓国海洋水産部(Ministry of Maritime Affairs and Fisheries)は10日、2006年の韓国と北朝鮮の間の輸出入量が過去最高に達したと発表した。
北朝鮮の核実験実施後、国際社会では緊張が続いているにもかかわらず、2006年の韓国・北朝鮮間の輸出入量は、前年比240%増の1570万トンとなったという。
■韓国側は建築用砂を輸入
韓国から北朝鮮への規定航路による輸出は5469TEU(コンテナ荷扱量)、北朝鮮から韓国への輸出は6860TEUだった。北朝鮮からの輸出品は、組み立て製品、原料、海産物が大半をしめた。一方、韓国からの輸出品は支援物資が主だった。
品目別に見ると、南北間の輸出入で最も多かったのは建築用砂だった。Yonhap通信が海洋水産当局者の話として報じたところによると、韓国国内で環境規制が厳しくなっていることから、韓国の建設業者が大量の建築用砂が北朝鮮から輸入された。建築用砂の輸入に関しては、北朝鮮の核実験の影響はなかったと、当局者は指摘している。
■政治的緊張にも関わらず、北への支援物資は継続
韓国政府は、7月に北朝鮮がミサイル実験を行った後、同国に向けた食糧・肥料などの支援物資の輸出を中断。さらに10月には核実験が実施されたことから、南北関係は政治的には緊張状態が継続している。だが、韓国の民間の北朝鮮支援団体は、食糧難にあえぐ北朝鮮に支援物資を送り続けているという。
韓国は「太陽政策」のもと、過去数年間にわたり経済交流を活発化させている。北朝鮮では現在も、韓国資本による合同事業が2件進められているが、この事業で得た収益で北朝鮮が武器を購入する可能性があることから、韓国は国際社会から非難を受けている。だが、韓国政府は今後もこの事業を継続する方針を表明している。
写真は、韓国の首都ソウルから410キロ南東にあるUlsanの港で、肥料の入った袋を積み込む北朝鮮の貨物船(2005年5月23日)(c)AFP/JUNG YEON-JE