写真は、北米国際自動車ショーで発表を行うマーク・フィールズ(Mark Fields)フォード副社長。(c)AFP/Stan HONDA
【デトロイト/米国 7日 AFP】フォード・モーター(Ford Motor)は7日、デトロイト(Detroit)で開幕した北米国際自動車ショー(North American International Auto Show)で、ハンズフリー通話とオーディオ設備の起動が音声のみで可能となる「Sync」と呼ばれる新機能を搭載した新車を、米コンピューター大手マイクロソフト(Microsoft)と共同発表した。
Sync機能では、ドライバーが携帯電話にまったく手を触れることなく、電話帳から通話先を選んで電話をかけることができる。また、自分のアップルi-PodやマイクロソフトZuneからの選曲を指示することも可能になっている。
受信したEメールを読み上げる機能もついている。「LOL(laugh out loud、爆笑)」などのよく使われる省略語も音声認識し、変換するという。
ドライバーは、音声命令かハンドルに付けられた操作でシステムをコントロールする。
■ 12車種に搭載予定
北米事業を担当するマーク・フィールズ(Mark Fields)フォード副社長は、「市場の可能性は間違いなく大きい」と述べ、2007年中に小型車フォーカス(Focus)を含むフォード車とリンカーン(Lincoln)、マーキュリー(Mercury)の各ブランド、計12車種に同機能を搭載する方針を明らかにした。
8日ラスベガス(Las Vegas)で開幕する世界最大の家電見本市、国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)の会場から衛星中継で新車発表会に参加したマイクロソフトのビル・ゲイツ(Bill Gates)会長も、Sync機能は「簡易なシステムで携帯電話やオーディオ機器などと情報通信を行うことによって、ドライビングに革命をもたらす」と説明。
「運転の楽しさと安全性がいっそう充実する」と語った。
■ 新システムに自信
米国では家庭の80%以上が携帯電話を使用し、6000万ものデジタル音楽機器が売れている。新システムの市場として繁栄は間違いないとフォード側は自信を深める。
フォードの製品開発を担当するデリック・クザック(Derrick Kuzak)副社長は、声明で次のように述べた。
「Syncは単なるハンズフリー機能ではなく、さまざまな他機との接続性、利便性に応えるシステムだ。iPod、ZuneにMP3といったオーディが使えるのみにとどまらず、アップグレードが可能なソフトウエアのプラットフォーム(基盤)を構築する。ユーザーは、単純なアップグレードだけで新機能が使えるようになる」
「Sync機能はまさに時宜を得て登場したテクノロジーだ」
フォードは近い将来、リンカーン(Lincoln)、マーキュリー(Mercury)などのブランドも含めた全車種に同機能を搭載するとしている。
写真は、北米国際自動車ショーで発表を行うマーク・フィールズ(Mark Fields)フォード副社長。(c)AFP/Stan HONDA