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プレイステーション3、初日完売も問題は山積み - 東京

  • 2006年11月12日 09:03 発信地:東京
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写真は11日、有楽町のビックカメラで新品のプレイステーション3を客に手渡すソニー・コンピュータエンタテインメントの久夛良木社長。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO

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【東京 12日 AFP】ソニー・コンピュータエンタテインメントが11日に販売を開始した次世代ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」が、好調な滑り出しを見せ、初日は各店舗で完売した。ユーザー待望のPS3は、発売にこぎ着けたものの、販売の遅れは同社にとって痛手となっている。

 販売初日の朝には、若者や10代の女性、スーツに身を包んだサラリーマン、初老の男性など数千人のゲームファンが11月の東京の夜を徹して列を作り、眠たそうな目をこすりながらこの次世代ゲーム機を買い求めた。

 次世代DVD「ブルーレイ・ディスク」再生機の生産に遅れが生じたことにより、国内の初回出荷は10万台にとどまったことに、多くのファンを落胆させている。

 同社の「プレイステーションの父」と評される久夛良木健社長は、有楽町のビックカメラでの記念イベントで静かに販売開始を待つファンに「こんなに多くのユーザーがPS3を待ってくれてうれしい」とあいさつをした。

■プレステの成功が不可欠

 ソニーは、これまでプレイステーション3の開発に数百億円を投じてきた。プレステの成功は、パソコン用電池パックのリコール問題など一連の不祥事を抱える同社の将来に不可欠と見られている。 

 米調査会社スタンダード・アンド・プアーズ(Standard and Poor’s、S&P)の証券アナリストJohn Yang氏は、「ソニーの社運は現在、プレイステーション3の成功にかかっている」と断言する。「販売が振るわなければ、市場は今後数年のソニーの業績の信頼性に疑問を持ち始めるだろう」と同氏は述べている。

■ライバル各社との激しい競争

 プレイステーション3の初日完売はソニーへの投資家にとっては待ちに待った好材料となろうが、アナリストはソニーのゲーム部門の前途について、ライバルとの厳しい競争が予想される中、収益性確保への道は難しいと見ている。

 次世代DVD「ブルーレイ・ディスク」再生機の部品の生産の遅れで、ソニーはプレイステーション3の世界展開の6か月延期を余儀なくされたことで、ライバル米マイクロソフト(Microsoft)のゲーム機Xbox 360に1年の先行を許す結果となった。

 ソニーはさらに、この生産の遅れが影響して、欧州でのプレイステーション3販売開始を2007年3月に延期した。

■2000億円の赤字

 割高感が強いとの理由で、プレイステーション3の価格を1万円下げたこともひびき、ソニーは本年度、ゲーム部門の赤字を2000億円と見込んでいる。

 20ギガバイトのハードディスクを標準装備しているとはいえ、プレイステーション3の価格4万9800円は、マイクロソフトの廉価版Xbox 360の2万9800円の倍近い価格となる。追い打ちをかけるように、同じくライバル任天堂は12月、2万5000円の次世代機「Wii(ウィー)」を市場投入する。

 発売の遅れの逆風にもかかわらず、ソニーはプレイステーション3の2007年3月までの世界出荷台数予想を600万台を見込んでいるが、一部のアナリストは目標達成が困難と見る。

 写真は11日、有楽町のビックカメラで新品のプレイステーション3を客に手渡すソニー・コンピュータエンタテインメントの久夛良木社長。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO

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