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フォードの新社長に、元ボーイングのムラリー氏

  • 2006年09月06日 16:27 
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写真は5日、記者会見を行うムラリー新社長兼CEO。(c)AFP/Getty Images Bill Bugliano

【デトロイト/米国 6日 AFP】経営不振の続く米自動車大手フォード・モーター(Ford Motor)は5日、米航空機大手ボーイング(Boeing)のアラン・ムラリー(Alan Mulally)上級副社長(61)を新社長兼CEOに迎えたと発表した。フォード一族のビル・フォード(Bill Ford)会長兼CEOが自ら公表したもので、同氏はCEO職を同日付けで退き、会長職には専念する。

■ボーイング再建の手腕買われる

 ムラリー新社長は2001年、当時不振に陥っていたボーイング社の民間機部門の社長兼CEOに就任すると、経営を建て直し、欧エアバス(Airbus)と国際専有率シェアトップを争うまでになった。フォードは声明で、「ムラリー氏はボーイングの民間機部門を立て直した。顧客満足、製品開発、労使関係、サプライヤー管理などで次々とらつ腕を振るった」と発表している。

 今回の人事は、米市場における損失の拡大と売り上げの減少を、大胆な構造改革によって食い止めようとするものだ。フォード会長は電子メールの中で、経営再建には「主要メーカーで同様の試練を切り抜けた経験を持つ経営幹部の参加が必要だ」と、ムラリー氏の抜擢理由を説明。ムラリー氏は「人柄もよく、組織作りにも秀でており、わが社を正しい方向に導くよい助けとなるだろう」、「ボーイング社が近年直面した困難と、わが社の抱えている問題との間には多くの類似点がある」とも語った。

 ボーイング社に37年間勤めたムラリー氏は、フォード再建に関与することについて、「ボーイングには多くの素晴らしい友人がおり、たくさんの思い出がある。外部の仕事に魅力を感じたのは、ビル・フォード会長やフォード・モーターとともに働く機会が得られるということに尽きる」と語った。
「この偉大な会社で、ビルと緊密に協力して再建に努力するのが楽しみだ。役員たちとの協力もすでに始まっている。チームワークに強い信頼を置いているし、われわれの努力が実りある協力体制を生むと十分に期待している」(ムラリー氏)

■フォード氏は会長に、「私はどこにも行かない」

 2001年から会長とCEOを兼任してきたフォード会長は会長職に留まり、「フォード・モーター社の戦略的再編への努力を続ける」としている。

 フォード会長は、社員への電子メールで「最初に伝えておこう。私はどこにも行かない」と語り、「執行会長として、積極的にわが社の指揮を執り続けるつもりだ。毎日出社し、当社の豊かな将来が確約されるまでは休息を取ることもない」と述べた。

 フォードは2006年1月、14工場の閉鎖と3万人の人員削減などを含む大規模な再建計画を発表し、事業再編に乗り出した。2006年の第1、第2四半期はともに赤字で、近くリストラを強化するとみられていた。また、ジャガー(Jaguar)やアストン・マーチン(Aston Martin)といった傘下のブランドを売却する意向も表明。ルノー・日産(Renault-Nissan)グループとの提携交渉に力を入れるとの報道もなされている。

 一時はフォード会長がルノー・日産のカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)社長に、ゼネラル・モータース(GM)との提携が流れた場合には、個別に提携したいと申し出たとの報道も流れた。

 写真は5日、記者会見を行うムラリー新社長兼CEO。(c)AFP/Getty Images Bill Bugliano
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