【9月17日 AFP】東京電力(TEPCO)は17日、台風18号(アジア名:マンニィ、Man-yi)による大雨を受けて、福島第1原子力発電所から低濃度汚染水およそ1130トンを放出したと発表した。

 台風18号は16日に日本に上陸し、各地に豪雨などによる被害をもたらした。

 大雨は福島原発でも降り、汚染水タンク群を囲むせきにたまった。このタンク群の一部からは汚染水が漏れていたことが分かっている。

 東京電力は、せきの中にたまった水の放射性物質の濃度を測定し、高い濃度が検出された場合にはタンクの中に水を戻していた。だが水の大半が雨水であることが分かったので、水を排出したという。

 東電は、ストロンチウムの濃度が国の定めた安全基準である1リットルあたり30ベクレルよりも低い水について、約1130トンを地面に排出したと発表した。(c)AFP