【9月2日 AFP】米カリフォルニア(California)州で発生し人気観光地、ヨセミテ国立公園(Yosemite National Park)にまで燃え広がった山火事は大規模な消火活動が続く中、1日も燃え続け、同州史上で4番目の規模となった。

 先月17日に発生した「リムファイア(Rim Fire)」と呼ばれる山火事は、乾燥した森林に延焼し、これまでに約900平方キロメートルと住宅や納屋など108棟が焼失。依然として火の手は同地域内4500棟の建物に迫っている。

 8月31日にはヨセミテ渓谷(Yosemite Valley)一帯にも煙が立ち込めたため、大気汚染警報が発令された。

 米西部の火災監視ネットシステム「インシウェブ(InciWeb)」によると、これまでに鎮火できた面積は40%。

■火元はマリフアナ栽培農場か

 山火事の原因は不明だが、地元メディアは違法なマリフアナ栽培農場が火元となった可能性があると伝えている。

 地元消防当局は住民向けの説明会で、確実な出火原因はまだ不明としたうえで、マリフアナのような違法植物の栽培農場からの出火が疑われると語った。現場一帯で落雷は発生していないことから、火事の原因が人為的であることは確かだという。(c)AFP