【6月22日 AFP】カナダ西部アルバータ(Alberta)州のカルガリー(Calgary)市で21日、豪雨により同市を流れるボウ(Bow)川とエルボウ(Elbow)川が氾濫、洪水が発生したことから、周辺地域の住民10万人以上が避難した。

 地元の学校は休校となり、軍は被災した20以上の地区に数十機のヘリコプターと兵士約1200人を送り、避難する住民らの支援にあたった。

 避難命令を出したカルガリー市のナヒード・ネンシ(Naheed Nenshi)市長は住民らに対し、荷物をまとめて避難するよう指示。数日間は戻れないとの見通しを示した。また、警察は被災地をパトロールしながら、拡声器を使って避難を呼び掛けた。

 避難命令の対象地域は広範囲にわたり、北米アイスホッケーリーグ(NHL)、カルガリー・フレームス(Calgary Flames)の本拠地である室内競技場、サドルドーム(Saddledome)や、7月15日からカウボーイの祭典「スタンピード(Stampede)」が開催される会場がある地区も含まれている。週末にはさらなる降雨が予想されており、2つの川の水位も上昇が続くとみられている。

 同市の人口は約100万人。1988年には同地で冬季オリンピックが開催された。(c)AFP