【5月16日 AFP】サイクロン「マハセン(Mahasen)」は16日午前、バングラデシュ南西部沿岸のパトゥアカリ(Patuakhali)に上陸した。パトゥアカリ沿岸は強風と豪雨に見舞われ2人が死亡した。

 予報によるとマハセンは午後にも、バングラデシュ第2の都市チッタゴン(Chittagong)から人気観光地のコックスバザール(Cox's Bazaar)まで延びる沿岸に到達する。またイスラム系住民と仏教徒住民との衝突により数万人のイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)人が避難生活を強いられている隣国ミャンマーの北西沿岸地域にも暴風雨をもたらしている。

 だがマハセンはベンガル湾(Bay of Bengal)上で数日間停滞していた間に勢力を落としたため、上陸した際の風速は25メートルで予想された大被害の恐れはなくなった。低地では1メートルほど冠水した地域も出たが、この数字は予想より低かった。

 長い海岸線を持つバングラデシュでは、マハセン上陸に備え約80万人が国内2000か所の避難所や校舎などに避難していた。(c)AFP/Kamrul Hasan Khan