【3月11日 AFP】東日本大震災の発生から2年となる11日、1万9000人近くの犠牲者に日本全国の人々が黙とうをささげた。

 被災各地で追悼式典が行われた他、都内では天皇、皇后両陛下が犠牲者と被災者に哀悼の意を表した。少なくとも70人の児童が津波の犠牲になった宮城県石巻市の大川小学校(Okawa Elementary School)でも、追悼式典が行われた。

 東日本大震災では、これまでに1万5881人の死亡が確認され、2668人が依然不明のままとなっている。

 追悼式に出席した安倍晋三(Shinzo Abe)首相は、この災害から教訓を学ばねばならないと述べ、「一日も早い被災地の復興、被災者の生活再建を成し遂げる」と誓った。また、「被災者に寄り添いながら」「害に強い強靭な国づくりを進めていく」とも語った。

 天皇陛下は、避難生活の中でのストレスにより死亡したと記録されている2300人以上の人々を含む震災の犠牲者に哀悼の意を表明。「それぞれの避難の地で、気丈に困難に耐え、日々生活している被災者の姿には、常に深く心を打たれ、この人々のことを、私どもはこれからも常に見守り、この苦しみを、少しでも分かち合っていくことが大切だとの思いを新たにしています」と述べられた。(c)AFP/Antoine Bouthier