【10月29日 AFP】「怪物暴風雨(Frankenstorm)」と称される大型ハリケーン「サンディ(Sandy)」の接近に伴い、米ニューヨーク(New York)市では28日夜から地下鉄、バス、近郊鉄道がすべて運休となった。

 東海岸を発着する航空便にも欠航が相次いでいる。ニューヨーク市周辺にある五つの空港を管理するニューヨーク・ニュージャージー港湾公社(Port Authority of New York and New Jersey)によれば、28日夜までに全便が欠航となった。

 ハリケーンの影響が最も強まるのは29日午後とみられ、関係当局は洪水や強風への警戒を強めている。マイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)市長は、ハリケーンが通過するまで自宅にとどまるよう市民に呼びかけており、市内は閑散としている。

 交通機関の規制は少なくとも29日まで続く見通しで、30日にも大幅な混乱が予想される。

 ニューヨーク証券取引所(New York Stock ExchangeNYSE)を運営するNYSEユーロネクスト(NYSE Euronext)は声明を発表し、週明け29日の取引は全面中止すると発表した。ハイテク株が中心のナスダック(Nasdaq)市場も取引中止を発表している。市場再開は31日にずれ込む可能性もあるという。(c)AFP