【10月22日 AFP】キリスト教カトリックの聖地「ルルドの泉」で有名なフランス南西部の町ルルド(Lourdes)で20日、長雨による洪水が発生し、巡礼者ら450人以上が避難する事態となった。水は21日になって引き始め、商店などでは週明けからの営業再開に向けて片付けを急ぐ姿が見られた。だが、聖母マリアが現れたという「マッサビエルの洞窟(Massabielle Cave)」周辺は冠水したままで、町内を流れるポー川(Gave de Pau)の沿道も10センチメートルもの泥に覆われるなど、ただでさえユーロ危機のあおりを受けている町にとっては手痛い被害となっている。

 ルルドは、1858年にマッサビエルの洞窟付近で農家の娘ベルナデット・スビルー(Bernadette Soubirous)の前に聖母マリアが出現する奇跡が起きたとされ、カトリック教徒の巡礼地となっている。(c)AFP