【3月20日 AFP】オーストラリア・クイーンズランド(Queensland)州タウンズビル(Townsville)で20日朝、竜巻が発生し、住宅の屋根や自動車が飛ばされ、送電線が切れるなどの被害が出た。

 同州の報道官はAFPに、「『ミニ・トルネード』が発生し、タウンズビル郊外のビンセント(Vincent)で25~30件の住宅が損壊した。屋根が飛ばされた家もある」と述べた。「送電システムに大きな被害が出たとの報告があり、警察と消防などによる対応チームが立ち上げられた」

 スカイニューズ(Sky News)によると、風速は30メートルを超え、多くの世帯で停電している。ある住民はスカイニューズに「ジェット機が離陸するような音がした」と語った。

 ビンセント、ガリバー(Gulliver)、ピムリコ(Pimlico)など半径1キロほどの範囲が竜巻の被害を受けたとみられている。クイーンズランド州のアンナ・ブライ(Anna Bligh)首相は、上空から被害状況を調べるためヘリコプターを手配しているところだと述べた。(c)AFP