【1月6日 AFP】フィリピン南部ミンダナオ(Mindanao)島のパントゥカン(Pantukan)近郊の山間部で5日、地滑りが起き、当局によると少なくとも25人が死亡、約150人が行方不明となっている。

 雨で地盤が緩んでいた一帯には、にわか成金を夢見て移住してきた金採掘関係者ら8000人以上が住んでおり、居住危険地域として警告が出されていたが、退去を拒んでいたという。

 市民防衛隊の責任者はAFP通信に対し、未明に起きた地滑りで、土砂に埋まった25人の遺体を発見したほか、負傷者15人を救出したと話した。

 政府の専門家によると、地滑りが起きた現場付近では金の違法採掘が横行しており、山腹の地盤が不安定になっているという。政府関係者は、3時間ほど前に発生したマグニチュード2.8の地震が地滑りの原因だと指摘している。(c)AFP