【12月18日 AFP】フィリピン南部を襲った台風21号(アジア名:ワシ、Washi)による犠牲者数は、17日までに440人が死亡し、200人近くが行方不明になっている。救急隊員らが述べた。

 台風はミンダナオ(Mindanao)島北部沿岸を直撃した。地区全体が破壊されたところもあり、広い範囲が大規模な洪水に見舞われている。同島北部の主要な港湾都市カガヤン・デ・オロ(Cagayan de Oro)とイリガン(Iligan)で最も被害が大きい。犠牲者数は600人以上になるおそれがあり、軍兵士2万人が出動して災害救助にあたっている。

 フィリピン全国赤十字(Philippine National Red CrossPNRC)のグウェン・パン(Gwen Pang)事務局長は、AFPの取材に対し、カガヤン・デ・オロで215人、イリガンでは住民144人の死亡が確認されたと語った。(c)AFP