【8月29日 AFP】フィリピン・ルソン(Luzon)島北部を直撃し13人の死者を出した台風11号「ナンマドル(Nanmadol)」は29日早朝、台湾に上陸し、ゆっくりと北西に進んでいる。

 台湾中央気象局によると台風11号は、東部の台東(Taitung)付近に上陸。現地時間午前9時(日本時間午前10時)現在、最大風速約38メートルで第2の都市、高雄(Kaohsiung)の北東30キロを北西に向かっている。台湾では約8000人が避難し、休校が相次いでいるほか、鉄道も運行を中止した。

 台風11号の直撃を受けたフィリピンでは、土砂崩れなどで少なくとも13人が死亡、8人が行方不明となっている。死者のうち2人は子どもで、北部バギオ(Baguio)の市のごみ集積所で倒壊したごみの下敷きになって死亡した。29日現在も6万1000人が避難している。(c)AFP