【7月19日 AFP】放射性セシウムに汚染された牛肉が流通していることへの不安拡大を受け、日本政府は19日、福島県全域の肉牛の出荷停止を指示した。

 枝野幸男(Yukio Edano)官房長官は記者団に、政府が福島県の佐藤雄平(Yuhei Sato)知事に出荷停止を指示したと述べた。

 東日本大震災が起きた3月以降、放射性セシウムに汚染された稲わらを与えられた主に福島県産の肉牛約650頭が、日本各地の食肉処理場に送られたとみられている。福島県産の肉牛が中心だが、近隣県産の肉牛も含まれている。

 稲わらは、東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所の事故で拡散した放射性物質で汚染されたとみられる。(c)AFP