【6月5日 AFP】チリ南部のプジェウエ(Puyehue)火山が4日、半世紀ぶりに噴火した。火山灰は隣国アルゼンチンにも降りかかり、周辺の住民約3500人が避難を余儀なくされている。

 チリ当局によると、この噴火で火口から高さ10キロのガスが噴出。ロスリオス(Los Rios)州のフアン・アンドレス・バラス(Juan Andres Varas)知事は、「(火口の)火と煙が見えるし、硫黄の強烈なにおいがする」と語っている。

 政府は、避難命令の対象を当初の600人から3500人に拡大し、火山周辺の警戒レベルを最高の「赤」とし、アルゼンチンとの国境を閉ざした。(c)AFP/Roser Toll