【4月30日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)大統領は29日、約80年ぶりという大規模な竜巻被害を受けた米アラバマ(Alabama)州を訪問した。米南部を襲ったこの竜巻による死者数は、これまでに324人に上っている。

 オバマ大統領は、ミシェル夫人(Michelle Obama)、ロバート・ベントリー(Robert Bentley)アラバマ州知事らとともに、アラバマ州タスカルーサ(Tuscaloosa)の被災地を視察した。人口9万人の都市タスカルーサでは、地区が丸ごと壊滅した。

「これほどの破壊は見たことがない。悲痛だ」とオバマ大統領は述べ、被災者たちと握手を交わし抱き合い、「みなさんのことが忘れ去られることなどないよう努める」と語った。

 今回の災害による被害総額の推計を初めて出した災害リスクコンサルティング会社EQECATは、保険の支払額は20~50億ドル(約1600~4100億円)に上ると見積もっている。

 オバマ大統領は「亡くなった人びとを連れ戻すことはできない。彼らはすでに神とともにいるのだから」と述べた一方で、損害や復興コストに「連邦政府の最大限の支援を行う」と約束した。

 また、オバマ大統領は、救援物資支給拠点として使用されているタスカルーサ市外のホルト(Holt)小学校も訪問。校長や支援作業員、被災者らと会話した。

 竜巻による死者数は、これまでにアラバマ州で228人、ミシシッピ(Mississippi)州で34人、アーカンソー(Arkansas)州が8人、テネシー(Tennessee)州は34人、ジョージア(Georgia)州で15人、バージニア(Virginia)州が5人となっている。

 今回の竜巻被害は、1932人3月21日に332人が死亡した竜巻以来の規模で、死者数は米史上3番目に多い。米史上最悪の竜巻被害は1925年3月に発生し、死者数は747人に上った。(c)AFP/Juan Castro Olivera