【4月20日 AFP】政府は20日、福島県沖で採れたコウナゴ(イカナゴの稚魚)から国の暫定基準値を超える放射性物質が検出されたため、出荷停止と摂取制限を福島県知事に指示した。

 東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所の事故後、原発の南側の茨城県沖で採取されたコウナゴから放射性ヨウ素が検出されたことを受け、国は魚介類に含まれる放射性物質の暫定基準値を、放射性ヨウ素は1キロ当たり2000ベクレル、放射性セシウムが同500ベクレルと定めた。

 厚生労働省によると、18日に福島県沖で採取されたコウナゴからは、1キロあたり3900ベクレルの放射性ヨウ素、1万4400ベクレルの放射性セシウムが検出された。

 同県海域で採取されたコウナゴからは4月上旬から、基準値を超える放射性物質が検出されており、コウナゴ漁はすでに自粛されている。(c)AFP