【4月8日 AFP】(一部更新、写真追加)7日午後11時32分ごろ、宮城県沖を震源とするマグニチュード(M)7.1の地震が発生した。東北地方太平洋沖地震の余震とみられる。気象庁は一時、太平洋沿岸に津波警報・注意報を発令したが、約1時間20分後に解除した。

 これまでに4人の死亡が確認されたほか、100人あまりが負傷した模様だ。消防庁によると山形県で死亡したのは63歳の女性で、停電で酸素呼吸器が停止したためとみられる。また、NHKによると、宮城県では79歳の男性が自宅で心肺停止の状態で発見され、病院に搬送されたが死亡が確認されたという。

 また、東北地方の一部地域が停電し、現在も360万世帯が停電したままという。

 東京電力(TEPCO)によると、福島第1原子力発電所の作業員には、一時退避命令が出された。1号機では7日から、水素爆発を予防する措置として窒素ガスの注入が続いている。東電広報は記者会見で、福島第1原発について、これまでに異常は確認されていないと説明している。

 一方、宮城県・女川(Onagawa)原発、青森県・東通(Higashidori)原発のほか、青森県六ケ所(Rokkasho)村にある日本原燃の使用済み核燃料再処理工場でも外部電源が遮断されたが、それぞれ少なくとも1つの非常用電源が作動している。

 今回の地震に伴う停電により、異常が発生した原発はないとみられる。(c)AFP/Hiroshi Hiyama