【3月20日 AFP】原発事故が発生している福島県周辺と首都圏に20日、降雨予報が出ており、被災地から遠い地域でも心配な人は傘を使用するよう政府は呼び掛けている。

 気象庁によると福島第1原子力発電所周辺には20日、3~5ミリの降雨が予測されている。同日夜には福島原発から南西に約250キロ離れた東京でも小雨が予想されている。

 福山哲郎(Tetsuro Fukuyama)官房副長官は20日午前に放送されたNHKの番組で、雨によって放射線が拡散するのではないかと心配する多数の人から、地方公共団体などに電話での問い合わせがあったことを明らかにした。

 福山副長官は、現時点のレベルでは健康に悪影響を及ぼすほどではないとの認識を示し、「現状では健康に被害を及ぼす値ではないので安心してほしい。気になるなら傘を差してぬれないようにする。ぬれた場合も水で洗っていただければいい」と述べた。(c)AFP