【3月14日 AFP】米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は13日、米政府関係者からの情報として、東北地方太平洋沖地震の救援活動を行っている米空母ロナルド・レーガン(USS Ronald Reagan)のヘリコプターや乗組員が被ばくしたと報じた。1時間で1か月分の量にあたる放射線を受けたという。

 ロナルド・レーガンが救援活動に向かう際、地震後に冷却装置が正常に機能しなかった原子力発電所から放出された「放射性物質の雲」の中を通過したためとみられる。この原子力発電所の北約60マイル(約96キロ)を飛行した米軍のヘリコプターも飛行中に放射性のちりをかぶったため、このちりを洗い流す除染措置が取られた。米軍関係者のなかに被ばくによる体調不良が認められた人はいなかったという。
 
 この出来事で、原発から放射性物質が風に乗って飛散している事実が示されたと、ニューヨーク・タイムズは報じている。(c)AFP