【2月12日 AFP】前年のチリ大地震の被災地となったチリ中部で11日、2度の強い地震が相次いで発生し、パニック状態になった住民らが避難した。

 チリ緊急災害対策庁(ONEMI)と米地質調査所(US Geological SurveyUSGS)によると、1回目の地震は現地時間11日午後4時5分(日本時間12日午前5時5分)に発生し、地震の大きさを示すマグニチュード(M)は6.8、震源はチリのコンセプシオン(Concepcion)沖約70キロ。2回目の地震はM6.3で同午後6時39分(日本時間12日午前9時39分)に発生、震源はコンセプシオンの南西55キロだった。

 現在のところ地震の被害や犠牲者の報告はないが、メディアによると、1回目の地震はチリ中部の広い地域で揺れが感じられ、沿岸部では住民らが避難したという。

 コンセプシオンは、2010年2月27日に発生したM8.8の大地震と津波で大規模な被害を受けている。(c)AFP