【1月16日 AFP】ブラジルのリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)に近い山間部で豪雨により発生した洪水や地すべりなどによる死者は、15日までに610人に達した。

 当局の発表によると被害が最も大きいのは、沿岸部にあるリオから約100キロ離れた内陸に位置するセラーナ(Serrana)地方で、約1万4000人が家を失ったり、救助隊の助けを借りた。

 ひとつの自治体で死者数が最も多いのはノバ・フリブルゴ(Nova Friburgo)で274人、次いでテレゾポリス(Teresopolis)の263人、ペトロポリス(Petropolis)の55人、スミドウロ(Sumidouro)の18人で、水害による同国の死者数として過去最悪になっている。

 遺体を運び出している人たちは、さらに外縁にある小さな集落などへ救助隊が到達すれば、死者の数は現在の倍を超えるかもしれないと懸念している。(c)AFP