【11月24日 AFP】前月下旬にジャワ(Java)島中部のムラピ(Merapi)山が噴火して大きな被害が出たインドネシアの政府は23日、ジャワ島東部のブロモ(Bromo)山(2329メートル)が噴火する恐れがあるとして同日午後3時30分(日本時間同日午後5時30分)、警戒レベルを最高段階に引き上げた。

 ブロモ山は今月8日から噴火の兆候を見せており、政府のウェブサイトによると23日には火口から噴煙が立ち上るのが確認された。東ジャワ州の州都スラバヤ(Surabaya)の南約120キロにあるブロモ山から半径3キロ以内の住民には避難が呼びかけられた。

 一方、ムラピ山の噴火による死者数は23日現在、322人に増えた。増加分は主に火災が起きた地区で新たな遺体が見つかったことによる。しかしムラピ山の噴火活動が弱まっていることから政府は19日、立ち入り禁止区域を縮小し、一部の避難者は自宅に戻った。立ち入り禁止区域が縮小されたのは週内2度目で、一時32万人に上った避難者数は約13万人となった。(c)AFP