【7月21日 AFP】真冬の南米は強い寒波に見舞われており、合計で数十人の死者が出ている。

 アルゼンチンでは、寒帯気団によって同国中央部の気温がマイナス14度まで低下し、33人の死者が出ている。死者の多くは首都ブエノスアイレス(Buenos Aires)のホームレスだった。

 パラグアイでは、同国保健省によると、9人が低体温症で死亡。さらに3人が石炭ストーブから発生した有毒ガスを吸って死亡した。同国の農業関係機関によると、北部地域を中心に1000頭の牛が寒さのために死亡したと見られている。気象当局は、寒波と雨は今週いっぱい続くとの見通しを示している。

 通常なら気温20度以下に下がることのないボリビアの熱帯地域でも0度ちかくまで下がり、少なくとも4人が寒さのために死亡したという。

 チリでは死者は出ていないもようだが、普段は温暖な地域を含めた一部地域では大雪になっているという。(c)AFP