【6月30日 AFP】米南部メキシコ湾(Gulf of Mexico)の熱帯暴風雨「アレックス(Alex)」は29日夜、勢力を増して今季第1号のハリケーンに発達した。

 アレックスの接近に伴い、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領は同日、テキサス(Texas)州に非常事態宣言を発令し、救援態勢を敷いた。アレックスに関連して1人の死亡が伝えられているメキシコも、同様の措置をとっている。

 アレックスは30日夜から7月1日朝にかけて、米テキサス州とメキシコのタマウリパス(Tamaulipas)州の境界付近に上陸するとみられている。

 最も弱い「カテゴリー1」の勢力のアレックスは現在、時速8キロで西の方に向かっており、ルイジアナ(Louisiana)州沖で続く原油流出現場の海域には向かわない見込み。だが、暴風による波浪で原油が沿岸に押し寄せたり、原油の回収作業が遅れたりする恐れがある。(c)AFP