【6月16日 AFP】フランス南部コート・ダジュール(Cote d'Azur)地方ドラギニャン(Draguignan)の山岳地帯で15日、豪雨による鉄砲水が発生し、少なくとも10人が死亡、4人が行方不明になっている。地元当局が16日、明らかにした。

 現地では、豪雨によって付近の川の水位が一気に数メートル上昇し、多くの住民が高台に逃げ遅れ、自宅の屋根の上に避難した住民もいた。バール(Var)県の関係者によると、救助隊が夜を徹して、車や住宅、屋根などに取り残された数百人の救助にあたった。同地方では、約17万5000戸が停電している。

 この豪雨の影響で、ニース(Nice)からリール(Lille)に向かっていた高速鉄道は、リュック(Luc)北部で立ち往生し、乗客300人が車内に閉じこめられる事態となった。

 現在、他県からの応援組数百人を含む1000人が救助活動にあたっている。(c)AFP