【5月18日 AFP】宮崎県で家畜の口蹄(こうていえき)疫の感染が拡大したことについて、鳩山由紀夫(Yukio Hatoyama)首相は18日、「拡大を何としても防ぐという点で、一定の部分は(問題が)あると思う」と語り、初期の対応に問題があったとの認識を示した。

 宮崎県での口蹄疫感染が確認されたのは、3月末に家畜の異変がみられてから3週間も経過した4月下旬だった。口蹄疫感染により牛肉および豚肉の輸出が禁止されたほか、これまでに11万頭以上が殺処分され、高級ブランド牛として知られる「宮崎牛」への影響も懸念されている。

 この事態に対応するため鳩山首相は前日、宮崎県に家畜農家への経営支援などの財政支援を行う方針を発表している。

 口蹄疫はヒトへの感染の恐れはないが、宮崎県の東国原英夫(Hideo Higashikokubaru)知事は18日、県内に非常事態宣言を発令したことを明らかにし、県外への感染拡大もありうると警告した。

 一方、中井洽(Hiroshi Nakai)国家公安委員長は18日、3月末の診断で口蹄疫に感染したウシが普通の下痢と誤診されていたことを認めた。(c)AFP