【5月11日 AFP】台湾で前月下旬、台湾高速鉄道(台湾新幹線)の運転士が時速約300キロで走行中に居眠りをしていたことが明らかになった。台湾高速鉄道が10日発表し、現地メディアも報道した。

 台湾紙・蘋果日報(Apple Daily)によると、運転士が居眠りをしたのは、台湾中部の台中(Taichung)市の南の直線区間を走行している時だった。当時、数百人の乗客が乗っていた。

 台湾高速鉄道の広報は「運転士は睡眠薬を飲んでおり、勤務中は完全に覚醒した状態ではなかった」と語った。その後この運転士は解雇された。

 広報によると、運転士が制御機器に触れている形跡がないことに気づいた列車の運行司令者らが車内の車掌に連絡した。列車は自動制御システムを使って約13分後に台中駅に無事停車したという。(c)AFP