【5月7日 AFP】(写真追加)米南部ルイジアナ(Louisiana)州沖のメキシコ湾で起きた原油流出事故で、事故があった海底油田の権利を所有する英石油大手BPは6日、原油の噴出場所に巨大容器を沈め、10日までには稼働を開始する見通しを示した。

 これは、90トンの鋼鉄製の四角い容器を、水深1500メートルの海底に横たわる壊れたパイプの上にかぶせ、タンカーに接続したパイプで中の油を吸いだすというもの。この方法では、油を安全に収集・処理することができるという。

 なお、6日には、事故以来初めて、沿岸部の陸地に原油が付着しているのが確認されており、1989年にアラスカ(Alaska)沖で発生した石油タンカー「エクソン・バルディーズ(Exxon Valdez)」号の原油流出事故以来最悪となることが懸念される環境被害を早急に食い止めることが求められている。(c)AFP/Mira Oberman