【4月16日 AFP】(写真追加)アイスランド南部の火山噴火による空の交通の混乱は、日本時間16日朝までに大西洋を越えた米国にまで広がった。欧州北部の広範囲を火山灰が覆い、上空を航路とする航空便が相次いで欠航している。

 1日平均約600便が往復する米主要都市と欧州諸国を結ぶフライトは15日、一部が欠航。欧州各国間の航空管制調整機関ユーロコントロール(Eurocontrol)によると同日、英国、アイルランド、ベルギー、オランダ、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、フランス北部、ドイツ北部の一部、ポーランド北部の一部では民間航空機を対象に飛行領域が制限され、5000~6000便が欠航したとみられる。16日も約半数が欠航する見通しだ。

 今回の飛行領域制限は、2001年の9.11米同時多発テロ以来、最大規模。専門家は火山灰が消えるには数日かかると指摘している。(c)AFP