【4月7日 AFP】(一部更新、写真追加)インドネシア・スマトラ(Sumatra)島北部沖で7日午前5時15分(日本時間同日午前7時15分)ごろ、マグニチュード(M)7.8の強い地震が発生した。インドネシアの専門家らによると、震源地はスマトラ島北西沖シムル(Simeulue)島シナバン(Sinabang)の南東60キロで、米地質調査所(US Geological SurveyUSGS)が発表した震源の深さは46キロ。

 震源に近いシナバンでは家屋が倒壊し、17人がけがをした。うち4人は重傷だという。

 バンダアチェ(Banda Aceh)でも、恐怖感を感じるほどの強い揺れが1分ほど続き、津波警報が発令された。約5年前にスマトラ沖地震を経験している住民らはパニックになり、オートバイに乗ったり、走ったりして高台に避難した。津波警報は約2時間後に解除された。バンダアチェでは停電したが、携帯電話は使用できた。

 バンダアチェの人びとにとって、2004年12月26日にインド洋(Indian Ocean)沖で発生したマグニチュード(M)9.3のスマトラ沖地震による大津波の惨事は記憶に新しい。この時に被災した国のなかでインドネシアの被害が最も大きく、約22万人の犠牲者中、インドネシアではおよそ16万8000人が死亡した。(c)AFP/Nurdin Hasan