【2月11日 AFP】米北東部は10日、再び大雪に見舞われ、首都ワシントンD.C.(Washington D.C.)の連邦政府が3日連続で休業となるなどまひ状態に陥った。大雪はニューヨーク(New York)やボストン(Boston)など、影響範囲を北に広げている。

 このところの降雪により、2009~10年冬季のワシントンD.C.の降雪量は観測史上最大となり、近郊のボルティモア(Baltimore)では自動車の運転が禁じられるなど、危険な状態となっている。

 ニューヨーク(New York)では、マイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)市長が学校を「雪の日」で休校にするよう命じたほか、国連(UN)本部も閉鎖された。

 ペンシルベニア(Pennsylvania)州中部では1人が死亡、1人が負傷する玉突き事故が発生したが、大半の市民は当局の助言を守り、屋内に待機し車の運転は避けていた。

 ワシントンD.C.の空港からの航空便はすべて欠航となった。近郊のニュージャージー(New Jersey)、フィラデルフィア(Philadelphia)、ボルティモア、シカゴ(Chicago)からの便は欠航または遅延となった。

 米国立測候所(National Weather ServiceNWS)の最新の速報によると、積雪量は50~70センチで、ボルティモア北部および東部で最も深かったという。(c)AFP/Andrew Gully