【1月25日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は21日、 豪雨が数週間続き、河川がはん濫したタンザニアの北部から中部(南緯約6.43度、東経37.61度)を撮影した衛星画像をウェブサイト「Earth Observatory」で公開した。

 写真は、地球観測衛星テラ(Terra)に搭載された高性能光学センサー「ASTERAdvanced Spaceborne Thermal Emission and Reflection Radiometer)」が1月15日(写真上)と2003年1月21日(写真下)に撮影した衛星画像を着色合成した画像で、赤い部分は植生地、赤または灰色の四角形は耕作地を示しているほか、地表に影を落とす白い雲をとらえている。

 2010年1月の写真(上)には、泥水を示す薄茶色がはっきりと写っており、豪雨の影響で川の水がはんらんし、付近を覆っているのが分かる。

 タンザニアは今年、1月中旬まで数週間続いた豪雨で堤防が押し流され、民家や耕作地、牧草地、道路、橋が大きな被害を受けた。報道によると、タンザニア中・南部を中心に住民約4万人が家を失い、学校施設に避難しているため、授業の再開が遅れている。(c)AFP

【参考】NASA Earth Observatory(英語)