【12月30日 AFP】2月に173人が山火事の犠牲となったオーストラリアで、再び大規模な山火事が発生し、30日までに民家約40棟が焼失した。

 豪西部ウエスタンオーストラリア(Western Australian)州の州都パース(Perth)から約80キロにある小麦農業の盛んな町Toodyay郊外で、数百人の消防士が消火活動にあたっている。強風と熱波が原因で倒れた電信柱の電線から発火した可能性があるという。この火事で、30平方キロにわたって土地が焼け、倉庫や納屋、家畜のほか、37棟の家屋が焼失した。

 コリン・バーネット(Colin Barnett)ウエスタンオーストラリア州首相は現地を視察に訪れ、自然災害用の緊急準備金の拠出を許可した。

 一晩消火活動にあたった消防士によると、気温が下がってきたこともあり、火は同日午後にはほぼ鎮火したという。(c)AFP