【10月1日 AFP】インドネシア政府はスマトラ島沖で30日発生したマグニチュード(M)7.6の強い地震について、死者が1000人を超える恐れがあると発表した。住宅その他の建物が倒壊し、これまでに75人の死亡が確認されている。

 100万人近くが暮らす同島西海岸パダン(Padang)では病院やホテルなどが倒壊し、火災が発生した。通信網や電力供給は寸断されている。

 保健省危機管理当局によると、住宅や大規模病院などの建物が倒壊し、数千人ががれきの下敷きになっているという。救助活動の進展につれ、死者は1000人を超える恐れがあるという。

 地元メディアによると、地震発生時、パニック状態となった住民らは屋外に飛び出した。インドネシア気象地球物理庁(Indonesia Geophysics and Meteorology Agency)によると、その後数十回の余震が続き、うち2つはM6.0を超える規模だった。余震により、被害範囲が拡大したものとみられる。(c)AFP/Aubrey Belford