【9月28日 AFP】フィリピンの国家災害調整委員会(National Disaster Coordinating CouncilNDCC)は28日、台風16号「ケッツァーナ(Ketsana)」による洪水の死者が100人を超えたと発表した。依然として32人が行方不明となっているほか、首都マニラ(Manila)やその周辺地域で45万1000人以上が避難を余儀なくされているという。

 マニラ市当局は、洪水で市内のほぼ全域が冠水したことから伝染病対策を急いでいる。現地のAFP記者によると、避難所の衛生状況も排泄物などでひどい状況だという。

 一方、気象当局は同日、太平洋上で発生した熱帯低気圧がフィリピンに向かって進んでいると発表。台風に発達し再び同国を直撃する可能性があるとして、警戒を呼びかけた。(c)AFP