【9月7日 AFP】(一部更新)北朝鮮との軍事境界線に近い韓国・漣川(Yeoncheon)で6日早朝、臨津江(Imjin River)の水位が急上昇し、韓国人キャンプ客ら6人が流されて行方不明になった。警察と軍が捜索を続けている。

 現場付近では最近、雨は降っておらず、韓国警察は上流にある北朝鮮の黄江ダム(Hwanggang Dam )の放流が原因とみている。過去に北朝鮮のダム放流で韓国側に死者が出た例はない。

 韓国統一省は7日、「北朝鮮が事前通告なしにダムの放流を行ったのは遺憾だ」として北朝鮮側に抗議するとともに、事情説明と今後は放流にあたって事前通告を行うことを要求した。また、与党ハンナラ党(Grand National PartyGNP)は「容赦しがたい犯罪行為」だとの強い言葉で「直ちに公式な謝罪」をするよう求めた。

 一方、韓国国防省は、北朝鮮が意図的に放流を行った「水攻撃」とは判断できないとの見方を発表した。(c)AFP