【8月14日 AFP】台風8号(モーラコット、Morakot)による被害が拡大している台湾で14日、犠牲者の数が500人を超える見通しとなった。

 中南部の広い地域で、河川のはんらんや橋の倒壊などで、依然として1万5000人近い住民が山村地域に取り残されたままとなっており、兵士5万人が出動し、救出作業にあたっている。

 馬英九(Ma Ying-jeou)総統は、14日の国家安全会議で、これまでに確認された死者数は117人と発表したが、大規模な土石流が発生した高雄(Kaohsiung)県の小林(Hsiaolin)村では、住民380人あまりが生き埋めとなっていることから、死者数は500人に達する可能性が高いとの見通しを示した。(c)AFP/Ben Yeh