【8月11日 AFP】台湾で、台風8号(モーラコット、Morakot)による被害が拡大している。救援関係者によると11日現在、週末から2500ミリの降水量をもたらした台風8号の影響で38人が死亡し、62人が行方不明となっている。さらに、35人が負傷したほか、床上浸水、道路の冠水、橋の決壊などの被害が出ている。また、南部の村では土砂崩れが発生し、100人あまりが生き埋めになっている恐れがあるという。

 河川の増水や橋の決壊で通行が遮断された被災地もあり、救援隊が全力で救助活動を展開している。

 被災地の1つ、南部・高雄(Kaohsiung)県の小林(Hsiaolin)では、防災当局のヘリコプターが派遣され、取り残された住民の救出活動にあたっている。

 複数の報道によると、小林に取り残されている住民の数は600人とみられるが、公式には確認されていない。(c)AFP