【12月1日 AFP】(写真追加)ルネサンス期から栄えるイタリアの水の都ベネチア(Venice)が1日、「アクア・アルタ」と呼ばれる高潮で、水深約1.5メートルを記録する過去22年で最悪の水没状態となった。

 現地の干潮監視センターによると、一時は1.56メートルまで上がった水位はその後、風向きが変わって引き始めた。当局では一時、水位が過去30年で最高の1.6メートルにまで上がる可能性もあると警戒し、市民や観光客に屋内に留まるよう警告した。

 午前中半ばには、観光名所が集まる市中心部を含むほとんどすべての道が水に浸かり、有名なサン・マルコ広場(Piazza San Marco)では80センチまで水没した。

 気象関係者らは、過去数日間のうちにイタリア北部で豪雨と豪雪が発生したことに加え、強い南寄りの風が続いていたことで、記録的な高潮を招いたとみている。(c)AFP