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露潜水艦事故、ガスマスクの不足が死者数増の一因 専門家が指摘

  • 2008年11月10日 16:32 発信地:モスクワ/ロシア
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ロシアのNTVテレビが放送した、日本海で試験航行中に消火設備の事故を起こした後、ボリショイ・カーメニ(Bolshoi Kamen)の海軍基地に入ったロシア海軍の潜水艦(2008年11月9日撮影)。(c)AFP/NTV

【11月10日 AFP】日本海を試験航行中に、消火装置の誤作動で20人が死亡したロシア海軍の原子力潜水艦「ネルパ(Nerpa)」の事故について、元ロシア海軍高官で海洋技術専門家のGennady Illaryonov氏は9日、同潜水艦には訓練を受けていない技術者などの民間人が多数乗り込んでおり、ガスマスクが足りなかったことが死者数が増えた原因だと指摘した。ロシア通信(RIA)が報じた。

 Illaryonov氏は「乗艦していた民間人のうち、すべてに対し(必要とされる安全)装備が行き渡っていなかった可能性を排除できない。また、装備があっても使い方を知らなかった可能性もある」と語った。

 潜水艦の乗組員には通常、消火用ガスの噴出などに備え、呼吸装置が支給され訓練も受けているという。Illaryonov氏は「この形式の潜水艦のすべて乗組員には、こうした装備が支給されているはずで、これを使えば20分は呼吸が可能だ」と語った。

 Illaryonov氏はまた、ネルパの自動化された手順に頼りすぎたことも死者が増えた原因の1つだとしている。

 同氏によると、現在のロシアの原潜は自動化が進んでおり、乗組員は米軍の原潜の約半分の70人ほどですむという。その上で、インドへの引き渡しを前にした試験航行だったとはいえ、81人の軍人も含め、通常では考えられない208人もの人数が乗り込んでいたことで、艦内の管理を難しくしたのだろうと問題点を指摘した。

 また、同氏は「ソビエト時代は、毎年3-5隻の潜水艦を建造していた。当時と比べて今は危険に対する感性が鈍っている」と語り、現在のロシアには習熟した人員と経験が不足していると語った。(c)AFP
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