【11月9日 AFP】ハリケーン「パロマ(Paloma)」は9日午前、大雨と強風、高波を伴ってキューバ南東部を通過した。50万人以上が避難を余儀なくされた。

 米国立ハリケーンセンター(US National Hurricane Center)によるとカテゴリー3でキューバ南東部沿岸に上陸したパロマはその後勢力を弱め、日本時間9日午後9時までに熱帯低気圧になった。

 キューバでは今季すでに大型ハリケーン、グスタフ(Gustav)とアイク(Ike)により大きな被害を受けているが、当局は復興を明言している。

 パロマが通過したカリブ海の英領ケイマン諸島(Cayman Islands)の大ケイマン(Grand Cayman)島では8日朝、あちこちでがれきや倒木、冠水がみられた。電気は島内のほとんどの地域で正午までに回復した。負傷者はいなかった。

 一方ケイマンブラック(Cayman Brac)、小ケイマン(Little Cayman)両島では2004年のハリケーン、アイバン(Ivan)以来の大きな被害を受けた。ケイマンブラックでは家屋・建物の90-95%が損害を受けたが、負傷者の報告はないという。(c)AFP/Isabel Sanchez